黒猫が不吉といわれるようになった悲しい理由|小説の影響?

管理人 Jun7 です。

前にも、黒猫の不吉な話について少し紹介しましたが
今回はそもそも黒猫が不吉と言われるようになった理由を(諸説はありますが)
詳しくお教えしたいと思います。

事の発端は、中世ヨーロッパまで
さかのぼります。

カトリック教が勢力を誇っていた時代に、
疫病が流行し、たくさんの人々、
特に生まれたばかりの赤ちゃんが、
命を落としてしまいました。

治療薬もなく、原因も分からず困った協会は、この病気は魔女が妖術を使ったせいだと考えました。

でも誰が魔女なのか分かりません。

そんな時、孤独な暮らしをしていた老婆が、顔に怪我をおってしまいました。

そして老婆が怪我をしたのと同じようなタイミングで、街に顔に怪我をした黒猫が現れました。

そんなことから、黒魔術を使って老婆が黒猫に化けているという噂が広まり、協会は魔女狩りを始め
大勢の罪のない人や猫が虐殺されました。

黒猫(魔女)を見ると命を取られると思い込んだ人々が、黒いものは悪だという固定概念を生んだのです。

昔は科学も発展していないし、根拠のない噂を信じてしまうのも分からなくはないですが、あまりにもひどすぎる話ですよね。

この魔女狩り伝説が
日本でも知られるようになったのは、
エドガー・アラン・ポー「黒猫」
という小説の影響だそうです。

「黒猫」あらすじ

~ 幼い頃から動物好きで、さまざまなペットを飼っている男がいました。

彼は若くして結婚し、妻もまた動物好きであったため、小鳥や金魚、犬やウサギといった様々な動物を購入しペットにしていました。

その中でもプルートーと名づけられた黒猫はとても美しく、男によくなついていました。

しかし、優しかった男は次第に酒に溺れ、
癇癪持ちになり、飼っている動物を虐待するようになりました。

それでもプルートーにだけは手を挙げないでいましたが、ある日、いつものように酒を飲んで家に帰ると、プルートーが自分を避けたように感じ、
プルートーを乱暴に捕まえました。

それに驚いたプルートーは、男の手に歯を立ててしまい、怒った男は、衝動的にその片目を抉り取ってしまいました。

酔いが覚めると男は自分の行いを後悔しましたが、その後もつのる苛立ちと天邪鬼の心に駆られて、ある朝とうとうプルートーの首にロープを巻き、木に吊るして殺してしまいました。

その晩、男の屋敷は原因不明の火事で焼け落ち、
男は財産の大半を失いました。

唯一焼け残った壁には奇妙にも
猫の姿が浮き出ていて、
その首にはロープの跡も見えるのです。

その後、良心の呵責を覚えた男はプルートーによく似た猫を探すようになり、ある日酒場の樽の上にそっくりな黒猫がいるのを見つけました。

彼は黒猫を引き取って家に帰り、妻とともに喜び合っていましたが、その猫がプルートーと同じように片目であることに気付くと、 次第にこの猫に対する嫌悪を感じるようになります。

その上、その猫の胸には大きな白い斑点があったのですが、それが次第に大きくなり、くっきりと絞首台の形になったのです。

男は猫に恐怖を抱き、殺さずにいたのですが、ある日猫に階段から真っ逆さまに突き落とされそうになったその怒りで、子供らしい恐怖も忘れ、斧を振り上げその猫に打ち下ろそうとしました。

しかし、妻が男の手を止め、それに逆上した男は、妻を殺害してしまいます。

男は死体の隠し場所を思案したのち、穴蔵の煉瓦の壁に塗りこめ、妻を見かけないことを不審に思って捜査に来た警察の目をうまく誤魔化します。

三度目か、四度目の捜査で穴蔵におりましたが、それでもばれる気配がないと見た男は、警察が引き上げようとした際に、調子に乗って妻が塗り込められている壁を叩きます。

すると、その壁からすすり泣きか悲鳴のような奇妙な声が聞こえてきたのです。



異変に気付いた警察の一段が壁を取り壊すと、そこにはすくっと立った妻の死体と、その頭上に座り、片目を爛々と輝かせたあの猫が現れました。

そして男は、その猫によって絞首刑にかけられる運命を負いました。 ~

この話も、黒猫は悪くなく、悪いのは人間です。

自分より弱いものを力でねじ伏せようとする人間の悪い部分がよくみえます。

人とか猫とかそんなの関係なく、お互いを尊重し合えるようになればいいですね。

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